私達は自分の生まれた日によってある程度の宿命が決まっています。
母親の胎内に生を受けた時からすでに三世に渡る宿縁をもらい
生かしていただいているのです。

私達は幸せの時はそうした宿命や運命を考えることはありません。
しかしながら事故や病気など突然やってきた不幸によって悩み苦しみ、
自分の宿命的なものを感じるようになる人が多いのではないでしょうか。

私達の宿命は生まれて死ぬまでの間ですが、その命の流れは
はるか遠い先祖におよびます。

数え切れない先祖の命を受け継いで今生かして頂いているのです。

ですから良い宿縁を考える時、まず先祖の供養が大事になってきます。
一言に先祖供養といってもいろんな方法があります。
その供養を口実に高額のお布施を要求する悪徳坊主や新興宗教も
ありますので、しっかりと見極める必要があります。

寄進やお布施をしたり僧侶などに拝んでもらうのも一つの方法ですが、
それよりも一番大切なことはあなた自身の先祖を敬う純粋な気持ちと
報恩感謝の念です。

私も僧侶ですが、残念なことにお参りさせて頂く中には供養するのは
僧侶にまかせておけばよいと他人事のように構えておられる方がいます。
また、お供え一つを見ても真心が全く感じられない家もあります。
せっかく仏壇があるのにほこりをかぶり仏壇が死んでいる家もあります。

本当の供養は僧侶に頼んで供養してもらうだけでなく、
施主様の日頃の信心と真心で帰依することが大事です。

真心をこめて供養することによって先祖の魂に栄養を与えます。
それにより先祖の魂が浄化され、よい宿縁となって輪廻するのです。

法事に行くとその家の様子がよくわかり、家族の信心のあり方もわかります。
うまく行っている家ほど兄弟や姉妹の仲がよく、両親も信心深いものです。

運命に逆らわず、仏様に感謝、先祖様に感謝することが幸せの第一歩です。
そしてこうしたことを実践していくことで家族の絆も深まり、良い宿縁が
育つことでしょう。


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