■阿字観とは・・・

真言禅ともいわれる密教の行法の一つです。
阿字観の本尊〔梵字のあ〕見つめ観想します。自分の心を凝視して
自己の根源である大生命を自分の心として生かすことです。
仏〔大日如来〕と一体の境地を見出すのが最終目標です。〔入我我入〕


■阿字観の四つの段階

@数息観 〔呼吸法で初心者はここから入ります。〕

A阿息観 〔丸い満月の中の梵字のあを見つめて観想します。〕

B月輪観
 〔丸い満月を見て観想します。〕
C阿字観 〔Aの阿息観とBの月輪観を続けて行う。〕


■阿字観の特徴

阿字観は誰でもできる数少ない修行法の一つです。
阿字観の修行法を体得して修練すれば「即身成仏」の境地にも至り、
密教の真髄に触れることができます。


阿字観の本尊

観想イメージ

■阿字観の実践

@ まず部屋の一方に阿字観の本尊を掛けます。高さは着座した時、目の高さよりやや下になるぐらいが良いと思います。

A 阿字観の本尊の前に小さな机を置き、香炉か線香立てを置きます。

B 阿字観の本尊から120cmぐらい離れたところに自分の座る座布団を置きます。

C お香〔線香〕 に火をつけます。その後自分の座布団のところで本尊に向かって三礼をします。

D 着座するのですが、座り方は半跏座がおすすめです。両方の手は法界定印という印を結びます。〔初心者は正座も可〕
   服装は身軽なものを着用。
  
E 静かに合掌して「南無大師遍照金剛」と光明真言を各三回唱え、観想がうまくできますように祈念します。
  僧侶は護身法をします。

F 次に金剛合掌して三摩耶戒「オン サンマヤ サトバン」を七回、五大願を一回、大日如来〔胎蔵界〕「アビラウンケン」七回
   僧侶は念誦108返。

G ここから観法に入って行きます。「数息観」といわれる呼吸法から始めます。肩の力を抜き、姿勢を正します。
 
H 目を閉じて、息を大きく三度口から吐き出し、鼻で静かに息を吸い込みます。腹式呼吸の要領で呼吸を整え心を鎮めます。

I 上達すれば、「阿息観」、「月輪観」と進み、最後の仕上げは阿字観法です。途中までは月輪観と一緒ですが、
   最終的には大日如来と一体であると観想します。

J  最後に観想が終われば静かに目を開き両手のひらを内にして、頭の上から肩、胸、腹、足の先までと身体に触れないで
   なでるようにさすります。深い瞑想に入った時はさらにゆっくりと時間をかけるように心がけてください。

K
 その後金剛合掌をして回向文を唱え、三礼して阿字観を終えます。僧侶は三力偈、至心に発願して護身法、三礼。


Copyright (C)2001- 2006 Jyoryuzi (Temple).All Rights Reserved