基本的な呼吸方法は数息観と同じです。

吐き出す息に「阿」と唱え、吸い込む息に「阿」を念じて
大日如来と一体化になる呼吸法を阿息観と云います。

阿息観は健康長寿としても役立つので命息観とも云われます。

呼吸は人間の生命維持の根本です。「阿吽の呼吸」と云う
言葉がありますが、私達はこの世に生まれてきた時の第一声は
「オギャー」と口を開けて息を「ア」と吐き出すことから
始まります。そして「ウン」と口を閉じて息が止まった時が
最後です。すべての原点が呼吸なのです。

観想の方法は呼吸が整った後、まず本尊の「阿」「蓮」「月」と
我が心の「阿」「蓮」「月」とは不二平等であり、一切衆生の
「阿」「蓮」「月」とも不二平等であると観想します。

自身の胸中にもそれを観じ、だんだんと大きくなり宇宙のはて
まで広がると観じます。無心になり安らかな境地になったら、
自分の胸の中に再び収めて一区切りです。

つまり息とともに吐き出した「阿」の声がどんどん広がり、宇宙
まで広がって行くと観想します。

そして宇宙のはてまで広がった「阿」の声が戻ってきて自分の
身体に入ってくると観想するのです。「阿」の声が自分と宇宙を
無限に循環している「入我我入」のイメージです。

初心者は十分ぐらいを一区切りとして、「阿」である大日如来が
過去、現在、未来にわたって自身より個々の生命を生み出し、
無限に広がって行くと観想することにより、大日如来の存在を
身近なものとして、すべての命の根源がそこにあることを認識
することが大事です。



Copyright (C)2001- 2006 Jyoryuzi (Temple).All Rights Reserved