心の中に月輪(満月)を観じて、それをしだいに拡大してゆき
最終的には宇宙と一体となると観想するのが月輪観です。
細かく云えばその中で広観と斂(れん)観に分かれます。

阿字の周囲の月輪だけを見て、しばらくしたら目を半眼にして念じます。
次に月輪の残像を頭の中に浮かべながら、目を軽く閉じます。

再び半眼にして念じます。呼吸は鼻だけで行います。これを毎座何度か
繰り返し、目を閉じてもはっきりと丸い月が心眼に見えるようになれば

次に、その月を自分の胸の中に入れると観想します。月がぼやけたり
する場合は本尊を見て念じ直し、再び胸中に月を観想します。
ここまでが月輪観の第一段階です。

かなり観想を積んではっきりと見えるようになれば、今度はそれを
拡大したり(広観)、縮小したり(斂観)、自在にできるようにします。

つまり胸中に入れることにより、融合して本尊の月輪と自分の心月輪は
不二一体と観じて、胸中の心月輪がしだいに大きくして行くのです。

そして宇宙まで届いて光明世界に到ります。そこには月輪と宇宙が
一つになった理想世界があり、すがすがしい気持ちになります。

今度はそれを少しずつ小さくしてゆき、最後に自分の胸中に納めます。
しばらくの間明るく清らかなる無我の境地を観想できるようになれば
月輪観は終了で、いよいよ最後の仕上げとして阿字観に進みます。


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