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幸せになる為の方法・・・

心の癒し方C 「自然の声に耳を傾けてみよう。」

◆「常瀧寺の境内で」

私の寺は、丹波の山奥にあります。青垣という町名の由来のように、青々とした山の垣根に囲まれて自然
豊かなところです。境内には谷川があって水が流れ、そのほとりに一本の銀杏の木と三本の大きなケヤキ
の木がシンボル的存在で雄壮に生い茂っています。

そんな大自然の中で育ってきたせいか、小さい時から落ち込んだり気持ちがモヤモヤする時には、本堂の
縁側に座ってこれらの木々を見つめながらボーとしていたものです。

ゆったりとした時間の流れの中に身体を投げ出し、大自然の息吹を感じながらいると何故か心がやすらぎ
落ち着いてきます。さっきまで悩んだり、腹を立てていたりしたことが、何事もなかったかのようにスッキリと
してきて爽快な気分になってくるのです。

また、本堂の縁側に座っていると何処からか自然のささやく声が聞こえてきます。木と木がこすれあって出る
音、風が駆け抜ける音、鳥のさえずり、水の流れる音・・・・・それらはすべて心地よく、私には仏様のささや
きのように聞こえてくるのです。

さらに夜になると、静寂の中に浮かぶ月やきらめく無数の星、澄み切った夜空にしばし心をうばわれ、宇宙
の果てしない広がりと無限の神秘性を感じにはいられません。そして今ある私たちの生命がこの自然の大き
なふところに抱かれて、生かされていることに気がつき感謝の念が湧いてきます。

それと同時に、大自然の片隅にいる自分を見つめては、余りにも小さなことで悩んだり、近視眼的にしか
物事を見ることができずにいる自分に反省させられるのです。

思うに、お大師様は十八歳で都の大学に入学されるも、貴族などの特権階級中心の学問に嫌気がさして
大学を中退されます。そして山岳修行に没頭され、紀州や大和の山地で修行されています。

そうした背景には、大自然の中に心を静めることによって、心の垢を落とし、自分を見つめて内観する事が
仏様に近づく一番の近道であると確信されていたのではないでしょうか。

大自然には偉大な力があり、仏様の慈悲が一杯溢れていて実に神秘的です。たまには都会の文化的な
生活から離れて自然の中で過ごしてみてはどうでしょうか。きっと心が癒されるに違いありません。

   
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