◆お骨をどうするか?

最近は核家族化と少子化の影響で跡継ぎのない家が増えています。

それに伴い、埋葬やお墓のあり方も多種多様になってきています。 お墓を持たずに「自然葬」と呼ばれ、
海や山に散骨する方も増えて います。また、「樹木葬」と呼ばれる方法で、寺の裏山の墓地に 埋葬して
墓を作らず、目印に樹木を植えるところもあります。

また昔は先祖代々の墓が中心でしたが、お墓の形態も変わってきて います。たとえば夫婦だけの「夫婦墓」
や全く一人だけを埋葬する 「個人墓」、永代供養を支えとしてたくさんの人を共同で埋葬できる 「合祀墓」
などが出てきています。

都会では「ロッカー式墓地」や限られたわずかなスペースを利用して 「芝生墓地」、「壁墓地」などがあります。
いずれにしても現代の社会情勢を反映しているようです。 私達は先祖様から受け継いだ「いのち」を預かり
今生きています。 当然ご先祖様の一人でも欠けると自分という人間は存在しません。
連綿と続く命の流れがそこにあります。

墓はその生きてきた証です。 そしてそこに手を合わせ拝むことは、先祖様に感謝するだけでなく 今生きてい
る自分の生を見つめ直し、生かされている尊さに気づかせ てくれる大切な役目もあるのです。

ただこれからの墓を考える時、従来の墓を継承しなければといけない という意識が希薄化の傾向にあり、
親自身も子供に老後の扶養を 求めることをしない人が増えています。
従って死んでからもその 意識が薄いので、墓を作らない人が多くなるのではないかと思います。

また最近の現状は、少子化の影響で跡継ぎのない家や子供があっても 嫁いでしまって誰も家を継ぐ子供が
いないというケースが増えており、 より一層に無縁化現象が加速しています。
当然、先祖代々のお墓があっても先では無縁墓となってしまいます。

そうしたことを考える時、永代供養を約束した納骨形式が注目され、 墓に代わるものとしてこれからの主流
になるのではないかと思います。
お骨をどうするかという問題について、一人ひとりが真剣に考えて いかなければならない時代にきています。