■塔婆と五輪塔

塔婆は「卒塔婆」」の略語で、梵語の「ストゥーパ」からきています。
お釈迦様の入滅後に、その遺骨を八分して塔を立てて供養したことに由来します。

板塔婆と呼ばれ、上部が円錐、半円、三角、円など五つの形をしており、五輪を表しています。
下から、地、水、火、風、空の五大を表し、宇宙を構成する五つの要素です。
私たちの身体もこの五つの要素が結ばれてできており、結ぶ条件が変わると、それぞれの要素に分解してしまいます。人が亡くなるということはこれらの要素が完全になくなったのではなく、元の姿に分解してしまったということなのです。

◆梵字は上から、「キャ・カ・ラ・バ・ア」と読みます。

形は下から四角形〔地〕・円形〔水〕
三角形〔火〕・半円形〔風〕・宝珠形〔空〕となり、
五大の宇宙観、生命観を表現しているのです。

五輪塔を簡略化したものが塔婆です。
ですから法事には欠かせない大事な供養の一つです。

田舎の法事は、仏前法要、墓前法要、寺への
仕上げ参り、おとき、と四つの場面に供養が
分かれます。塔婆は前日に寺へ取りに来て頂き
一晩仏前に供え、法要の後にお墓へ持って行きます。

都会では法事といっても塔婆を出さない寺もあります。
事前に確認して注文される事をお奨めします。

板塔婆について

◆板塔婆は、故人を供養する為に追善の気持ちを表したものです。故人に捧げる私たちの心の便りのような
  もので、霊界とこの世を結ぶアンテナの役割も果たします。

  ですから法事ごとに塔婆を建ててあげて、できるだけ古くなるまでお墓に置いておくと良いのです。
  そうすることによって故人の霊は喜び安定するのです。
   〔最近は、霊園などの規定や美観もあって昔みたいに腐るまで置くことはできないようです。〕

◆真言宗や天台宗は上記のように梵字を書きますが、他宗では題目などを書かれているようです。
 その意義や功徳については変わらないと思います。